Kid's boulder

私たちがご提供するボルダリングは「幼児期の子どもの心と身体の育ち」「運動と神経系や脳の発達との関係」「現代の子どものたちが抱える身体的発達の課題」この3つの解決に繋がる施設として開発しています。

幼児期の子どもの心と身体の育ちから考える

私たちがボルダリング遊具を企画しているころ、すでに幼稚園や保育園さんにクライミングやボルダリング系の遊具は見受けられましたが、園でお話を聞くと意外と「すぐに子どもたちが遊ばなくなった」という声を多く聞きました。そんな園さんで様子を見てみると、簡単すぎて「遊びやすく」「飽きやすい」のだと気が付きました。そこで、クライミングの第一人者の方とともに、子どもの身体的な特徴やサイズなどを考慮し、子どもが取りつきやすく、そしてルールを定めることで継続的に達成感を持って遊べるルートセットを組み上げることができました。また開発を通じて、どうやったら今の子どもたちの身体的な発達の課題である、「肩甲骨と股関節の可動域の拡張」「母指球を育てる」ことができるかを考えながら開発を進めました。

ボルダリングの運動効果について

私たちがご提供するボルダリングはクライミング遊具と違い「水平方向移動」のトラバース型と呼ばれるものです。クライミングと違い垂直方向への運動がない分、安全に遊ぶことできます。また、その分運動強度が弱く見えるかもしれませんが、実は人の脳は「正面」を「額」「胸」「骨盤」の向きが揃った状態として認識しており、クライミングの場合にはそれに沿った運動となりますが、ボルダリングでは進行方向に顔を向け、身体はボルダリング本体と正対しているため、運動方向と身体の状態の「正面がズレる」形になります。
これにより、脳はそのズレを補正するためにより活発に活動し、神経への刺激もより強いものとなります。
また、初めてこの経験をする子どもの一部では「脳がパニック」を起こすことにより「不安」や「恐怖感」に駆られその場を動けなくなる場合があります。そんな時には近くにいる大人は「頑張れ!」と励ますのではなくしばらく様子を観察し、後ろから支えて子どもを下ろしてあげてください。そしてその後に、「また、挑戦してみようね。」と次につながる声をかけをして頂ければと思います。

環境や目的に合わせたオリジナルのボルダリングを製作いたします。

様々なボルダリングのデザイン例